水没品対策

もう何年も前から、海上で使用する電気機器の修理を請け負っている。
最近メーカーは生産の中心は中国である。
しかし修理やサポートとなると国内で対応しなければならない。
国内で製造していた頃はエンジニアがいたので修理ももちろん彼らがやっていたが
今はそのエンジニアを国内には抱えていない。
大抵の修理はユニットごと交換なのでパートのおばさんでも可能だが厄介な問題が1つ。
水没品かどうか...
お客様は絶対に水没させたとは言わないで修理に出す。
おばちゃんでは水没かどうかの判断は出来ないので微妙な例を含めて俺がその判断を下す。
この画像は明らかに水没品、この程度まで腐食していれば誰でも分かるが
潮風にやられただけなのか、水没なのかの判断は難しい

俺は水没判定のプロって感じでしょうか。
メーカーに水没かどうかバレずに修理してもらいたい方にアドバイス
あなたがもし魚探なんかを海に水没させたらまずは大急ぎで電源を切る。
次にやるのはカバーを開けて内部のバックアップ用電池を抜く。
電気が流れていると銅で出来た部分に腐食がでてしまうからだ。
次に、お風呂で24時間以上お湯にどっぷり漬け塩を完璧に抜く
その後、乾燥させるとそれでも所々に塩が付着しているのでそれも拭き取る。
IC周辺に腐食があれば爪楊枝で丁寧にショートしている部分を取り去る。
完璧に乾かしてから電源を入れてみる。
8割はこれでまた動き出す。
それでも動かなかったら、「中を開けてみたが良く分からん」とメーカーに修理に出す。
素直に「自分で開けてみた」と申告すれば、開封したら修理しないよ、と言っているメーカーでも
柔軟に対応してくれる事も多い
修理担当が水没に関してプロではなかった場合は部品を交換してくれる。
担当者が水没に詳しい人間で水没痕を発見すれば修理不可で新品を買う羽目になるが水没痕ってのは
潮風程度でも発生するからな、明らかに水没だろ!って場合以外は修理してくれる。
最近の魚探は液晶なので全てをバラバラにしてバレないように組み立てるのは大変だが
どうせ壊れてるんだ。やる価値はあるぞ。
電子部品ってのは多くの人が考えているより水や液体には強く作ってある。
製造過程で液体で洗浄する位だからね。
海に落とした携帯電話も8割は復活する。
スピーカーなんかは壊れてしまうが内部メモリーのデータは比較的救出出来るのだ。
やる人は頑張って下さ~い
さて、明日からまた天気が崩れるらしい。
秋らしくなって来たので今夜は大型シーバス!ではなくそのエサとなるアジでも狙って出撃してこようと思う

ライトタックルアジだね。
美味しい魚が回遊してるといいな。

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