海の中は違うんだって!

ミラージュドライブの記事を書いていてふと思い出した。
船外機の話。
船外機に使われている亜鉛メッキの鉄のボルトは錆びる。
安いボルト使いやがって~と、これをステンレスに変えると...
ボルトは錆びないけどアルミで出来ているエンジンやドライブが腐食しネジが固着します。
化学が苦手な人には理解し辛いと思うが金属にはイオン化傾向の違いで電位差があり、不純物を含んだ水(海水)
に触れるとイオン化傾向の大きい金属から電子が飛び出します(電食)。
この電位差が大きい程腐食は早くなります。
この辺の知識無く安易に材質を変更した場合、手に負えない状態になる事を知っておいて下さい。
空気中では問題が起きなくても海の中は違うんです。
さて、ある程度使ったミラージュドライブにターボフィンを装着しようとした場合にステンレスシャフトが固着して外せない
場合がある。
新品状態ではまず固着している事はありません。
ミラージュドライブ側のメスネジは真鍮。真鍮は銅と亜鉛の合金である。
ターボフィンのシャフトはステンレス。
この組み合わせを海水に入れると真鍮内の亜鉛が溶け出し脱亜鉛腐食を起こします。
実際は腐食してボロボロになる...というよりネジが回らん~(涙。程度ですが...
ターボフィンに付いている調整用のナット(真鍮)、めっちゃ錆びてますよね、その上にあるステンレスのピンは
ピカピカのままですよね。

これがターボフィンのメスネジの所で起きています。
化学的な知識は必要ありませんが、海で使うって物凄く過酷なんだってイメージは持っていて下さい。

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