ゴムボートやミニボート、プレジャーボート全般で同じですが、スパンカーの設置場所ってそうそうありません。
船体の中心軸上で出来るだけ後方に設置するのが鉄則。
漁船、遊漁船で流し釣りをする船は、ほぼ100%採用しているスパンカー。
なぜゴムボート、ミニボートに始まるプレジャーボートにはなかなか採用されないかと言いますと...
船体中心軸後方に船外機があるので設置出来ないんです。
エンジンを避けてエンジン横に設置すると船体に対して軸がブレますのでこれまた厄介。
綺麗に流せ無くなるのです。
この軸ブレを解消する為にYAMAHAはオフセットスパンカーなる物を特許まで出して作っています。
そんな難しい事をしなくても...船体中心軸後方、そう単純にエンジン後方に設置すりゃ軸ブレも起きない訳で...
エンジンはチルトアップするので単純に真後ろにスパンカーを設置すればエンジン本体と干渉します。
だから、こういう物を作れば良い訳です。
実用新案登録を行ったスパンカーブラケットの現物です。
船外機が頭を振っても当たらない。
船外機をチルトアップしても当たらない
スパンカーを使わない時は簡単に外せて
普段は金具だけが残るので邪魔にもならない
これは2psエンジンを積んだゴムボート、ミニボート用に開発しましたが、単純にスケールアップして
強度だけ考えて作れば100ps程度のエンジンを積んだ25ft程度の船にも対応可能ですね。
スパンカーの必要面積は船体の回転軸との設置距離の(2乗かな?)に反比例してますので
エンジン後方に設置出来るこの方式を採用すればスパンカー自体かなり小さくて軽量に作れますよ...っと。
2馬力用はやっと量産に入れたので先日からポツポツ販売していま~す。