160km離れた伊豆まで行くのに持ち込んだタックルはロッド1本、エギ3個、テンヤ数個。
これだけである。
根係でロストしやすいエギを3個ってのは不安かもしれないが、3個もロストするような攻め方を
している時点で間違っていると思った方がいい。
釣りをしに来ているので、一番大切なのは釣りをしている時間である。
1日6時間海に浮いたとしよう。
効率よく動いたとしても1/3の時間は移動で潰れている。
仕掛けが海中に入っている時間は4時間だが、仕掛けを落としたり巻き上げている時間でそのまた1/3が潰れている。
魚の釣れるレンジに仕掛けが確実にある時間はそれを引くと160分。
魚やイカが釣れて記念撮影して、友人にこっちで釣れたよメール...また5分、10分。
お昼ご飯食べて、ジュース飲んで...
6時間浮いた中で実際に魚が釣れる状況にあるのは120分程度。
あまり移動せず潮にきちんとカヤックを乗せて綺麗に流して釣り易い状況を作っても120分になってしまう。
潮が早かったり風で流されたりしてなかなか釣りにならないような状況では魚の目の前に仕掛けがあるのはこの半分で60分
この60分の中であなたは魚を見付けてその日のパターンを掴まなくてはならない訳だ。
3回もロストして30分ロストしたら残っているのは30分しかない。
良く釣る人ってのは特別な技術を持っている訳ではない。
使っている仕掛けも道具も市販品、人間なので出来る事も素人とそうそう変わらない。
2倍釣るには2倍の時間釣りしているに過ぎない。
仕掛けが水に入っている時間ではなく、魚が食べやすいレンジに仕掛けが入っている時間をいかに稼ぐかが重要である。
その為には絶対的に釣りがしやすい事。
毎回仕掛けが綺麗に入る事。
ティップランエギングで言えば水深15mでラインが50m以上も出て「ボトムが分からんっ!一旦回収じゃい」みたいな時間を作らない事。
その為に必要なのは流される速度の微調整を常に行い。
毎回35~40m程度ラインを出してしゃくり続ける。
速度の微調整が出来ず一旦回収している人はシャクリ続けている人の半分以下の釣果で当たり前なのだ。
魚を釣る為には何が大事なのか?少しは分かっただろうか。
エギの色を変えたら1発で乗ってきた!
うん、色にシビアなそんなイカを狙う位なら、何色でも乗ってくるイカをまず探したら?
メディアに出てくるウンチクだらけの小手先の技術は釣りをなんとなく楽しい遊びに変えてくれる事はあっても
釣果にはほぼ結びつかないゴミなんです。