魚探は自分の真下しか見れないのでそれが全てではない!って話を先日書いた。
が...
上手に使う事で釣果は倍増する装置でもある。
タイラバやメタルジグを水深40mに落とす。
落ちて行くその軌跡を画面で確認出来した経験がある人も多いだろう。
ジグやタイラバも画面に映る。
魚を発見する装置なので当然魚が居れば魚も映る。
ここで魚探を使って釣果を伸ばすのに重要なのがジグ&タイラバが画面に映り続けるように
仕掛けの真上にステイし続ける事である。
風に流されたりして延々と映るジグやメタルジグの軌跡を見た経験がある人は少ないのではないか?
俺は普段のジギングでもタイラバでもボトム着底から10回程度しか巻き上げないで落とす。
15回目、20回目で食うかもしれない....普通の釣りならそうだが
自分で画面を確認していればジグ&タイラバの軌跡の後ろに魚が付いて来たか確認出来るのだから無駄に
巻き上げる必要なんて無いのだ。
10回しか巻かないで落とす人と、30回巻く人とでは当然3倍の時間差である。
ポツンと映るタイラバ、その後ろ1m程度の間隔を開けて魚が付いて来る。
これを確認出来た時だけ10回以上巻いて魚が口を使うか確認する。
大抵は水面まで10mを切った所で反転して戻って行ってしまう。
この反転を確認出来たって事がまた重要で...
1匹の魚が口を使わなかったのだから、他の魚も口を使わない可能性が高いのだ。
同じ事を繰り返すとまた反転される可能性が非常に高い。
だからここでルアー交換である。
これを何度か繰り返すだけで、その日に魚が口を使うパターンやルアーの種類を絞って行ける。
1匹も釣れなくても釣れるヒントが得られるのだから魚探ってのは物凄い装置なのだ。
この物凄い装置を有効に使うには常に仕掛けの真上にステイしている必要がある。
何故俺がパラシュートアンカーを一切使わずミラージュドライブをゆっくり漕ぎならがスパンカーで流し釣りをするのか...
ジグやタイラバが常に画面に映る範囲に操船する為でもある。
多少の斜め引きの方が本当は魚は口を使うしカヤックが魚の真上にあるよりは多少離れていた方がプレッシャーは少ないが
まずは魚が反応するパターンを解明する方が優先だ。
釣れるパターンが判明したらミラージュドライブで漕ぐ速度を緩めて斜め引きに変更すればいい。
スパンカーを理解していない人も多いが、カヤックが風の来る方向に常に船首を向ける為の装置である。
風に向かって船首を向けるので、風の力でカヤックは真後ろに流される。
真正面からしか風を受けないので流される速度も遅いし風で出来た波も前からしかやって来ない。
また真後ろにしか流されない状態なのでラダーを操作する事無くミラージュドライブで微速前進するだけで風の影響を
ほぼゼロに出来る。
仕掛けが本当に真下に入る状況を常にキープ出来るメリットは、魚探に魚と仕掛けの軌跡が映るだけでも計り知れない物だ。
また、流される速度を無段階で調整出来るってのは...
ティップランエギングの時は当然風に乗せてバックする感じでエギを斜め引きする。
バックする速度は漕ぐ力加減だけで無段階調整である。
水深15mで約30mだけラインを出した状態で延々と釣り続ける事が出来るのだ。
風が強くてカヤックが流されるスピードが早くラインが40、50、60mと出て最後にはボトムが取れない状態...
なんて事にはならない訳だ。
バックしかしていないので美味しいポイントが終わればまた真っ直ぐ漕ぐだけで美味しいポイントに戻れるメリットもある。
実際は潮の流れも考慮する必要があるがな。
ホビーカヤックは風に立ち微速前進が可能。
これに気が付いた多くのアングラーがどんどん乗り換えている。
出来る事の差が大き過ぎるのだ。
初心者は手漕ぎ?足漕ぎ?程度で見ているのでなかなかホビーには手を出さないが、
釣りをする内にそんな小さな差ではないと必ず気が付くだろう。
これからカヤックフィッシングって物でも始めようかしら?って人は...
まずは捨ててもいいような安いカヤックを買っておけ。
カヤックの種類によって乗り味の差はあれどパドルが推進力であれば出来る事にそう差はない。