しぐグリップ組み立て&夜な夜なゴムボ 改造

部品の在庫管理ミスで遅れていたしぐグリップを組み上げる。

梱包していると、炭酸ガスレーザー彫刻機を使ったパーツ作りが急に入り対応。
PCと機械が連動しているってのは、効率が良い。
CADでサクッと設計すれば印刷する必要も無く同じ物がポコンと出来上がるんだ。
夜になりJOYCRAFT KAYAK-340の改造に時間を取られる。
自分の物も作らないといけないし、お客様の物も作らなくてはならない。
まずは...1本ドーリー。
ドーリーってのは色々な方式があるが、運んだ後は邪魔にしかならないのでシンプルなのが一番である。

タイヤ外せばただの棒になる。
船体の固定はバンド1本だけだ。これなら邪魔にはならない。
さて...ドーリーを作り終わったので
やりすぎ君所有のKAYAK-340を見てみよう

エンジンを後方にオフセット。
業界用語で言うと「セットバックプレート」である。
エンジンを船体から離せば離すほど、そこにはいい水がある。
船が通過した後にはプロペラが仕事をするのに効率の悪い水流や泡を噛んだ水がある。
この水を避ける為にエンジンを後方に移動させる事で物凄く効率が上がる。
5cm、10cmの差でも体感出来るほど違うのだ。
いい水はキャビテーションを起こし辛い事もあって、船外機をかなり上方に設置可能。
無駄に水中に入っていないので船外機が受ける水からの抵抗も少ない。
エンジンを後方に持って来ると問題になるのが重量バランス。
通常はチルトピンを1段変更する事で対応可能だが、大抵の船のトランサム角は10~12度前後に設定されているで
そのままではチルトピンを使ったセッティングの余地が少ない。
セッティング余地を確保する為にセットバック+セットアップ+セット増し角
そんな事までしているのだ。
プロペラのする仕事が飛躍的に効率UP+水の抵抗の低下+チルトセッティング=ぶっとびボムボート
ただでさえ早いボートなのに...さすがやりすぎ君である。
いい大人が原付バイクを大人パワーで改造している感覚。
そんな時間と空間が非常に心地よい。

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