ちょっと長い文章になりますが、いい釣りをするのに不可欠な要素を書きますので
ステップアップを目指す方は読んでみて下さい。
いい釣りをする為のコツって物があります。
シイラ釣りは魚の姿が見えるのでこのコツってのを習得するチャンス。
やたらめったら簡単に釣れる東京湾のシーバスもコツを習得しやすいターゲットの1つ
コツと言うかゲームの組み立て方ですが...
腕を磨こうと思うと様々なルアーやロッド、ルアーを動かすテクニックに目がどうしても行きますが
腕を上げるのにそんな物は重要ではないのです。
一番大切なのは、心の奥で↓を信じきれるかどうか。
「魚って群れで行動します」
「群れでご飯食べます」
「群れから離れた行動を取れば死にます」
こんな当たり前の事が頭から抜けている人が多い。
10匹の群れに向かってルアーを投げた。
1匹釣れた。
残り9匹とは言わないが5匹程度は同じ事をして釣れるのが当たり前なんですよ。群れで行動してるんだから!
でもね、1匹しか釣れない。次の1匹が釣れない時。
うん、この1匹だけバカだったか、たまたま釣れた。
だから...同じ事をして次が釣れないって事は間違って釣れた1匹なんですよ。
この1匹が釣れたパターンは捨ててまた新たなパターンを探すしかないんです。
群れの魚全部が反応するパターンを探さなきゃいい釣りになんか辿り着きません。
釣れた=正解だと思っていると上達しません。
数釣りにもなりません。
ゲームをきちんと組み立てないとダメなんです。
では最初の1匹を釣る方法とその後の対処を先日のシイラ釣りを思い出して書いてみます。
ポイントに到着して私はレッドペッパーマグナム(14cm)を投げていました。
他の人が投げているルアーも見えています。
私のルアーの近くを泳いていたシイラが、ルアーに反応せず素通り。
1匹が素通りしたって事は、群れ全体が素通りする可能性が高いので、この反応だけで違和感を感じないといけません。
まだ魚とルアーが遭遇して1回目ですがルアー交換が頭をよぎります。
暫くすると友人のルアーに反応する1匹を確認。ルアーサイズがちょっと小さいみたいだ。
これを目撃したので早速ルアー交換。
TDペンシルのシンキング11cmまでサイズを落としました。
14cmのルアーに反応しなかった1匹+11cmのルアーに反応した1匹
ルアー交換する条件が整ってますよね。
小さめのルアーに反応を見せた1匹がいる群れですから、群れ全体が反応してもおかしくない訳。
サクっと1本目を釣り上げます。
しばらくするとまた私のルアーに反応する魚を発見。
バイト直前で見切られてしまいました。
たまたまやる気が無かったとも考えられますが、群れで行動する魚の中の1匹が見切ったルアーですから、
他の魚も見切る可能性が高い訳です。
ここでもう少し動きが軽くて見切られ辛いチャムペンに交換。
これで1本追加
その後何本かの魚をバイトに持ち込みましたが、ミスバイトが連発。
風が多少強く、波もあったのでルアーの水掴みが悪くバイトの瞬間に魚の口から逃げてしまうんですね。
同じ動きが出せて、もう少し水掴みの良いルアーに交換です。
候補で言うとTDペンシルLF-Dかサミー115の出番ですが、今日は手持ちがありません。
群れの活性が全体的に低く、船のプレッシャーにも敏感になって来ているので
ジャクソンのタントに交換。
出来る事は限られますが飛距離が伸びるしまあ何とか食わせられるでしょう。
って事でまた1本追加
こうやって魚の反応を見ながら修正を繰り返せばいいんです。
1匹釣れたから正解ではないのです。
釣れ方に違和感があったら即交換です。
魚がヒットしました。残念ながらフックオフ。
運がない時もありますが、これも情報の1つです。
同じルアーで同じ事をしたらまたフックオフする可能性が高い。
だからガップリ丸のみしてくるルアーを探す為にルアー交換を考えるべきなんです。
こうやって修正を繰り返すから最後は良くHITする、HIT後もバレない釣りになるんです。
魚から何のヒントも得られない時は、私だってお手上げですよ。
だけど大抵ヒントはあるじゃないですか。
シーバスだったらショートバイトが出た。とか、魚が反転した瞬間の水流を感じたとか...
反転した水流を感じた。
ルアー交換。ちょっと深めのレンジかな?
反転が次はショートバイトになる。
また交換。もうちょっと深めかぁ?
本当のバイトになる。でもバレた。
また交換。レンジは合っているがローリング系よりウォブリング?それとも色?
やっとバックリ食うルアー見つけた。
自分だけ入れ食い。
こうやってゲームを組み立てているんです。
ちなみに今回は群れって大きさで説明していますが、普段はもっと大きな海域って感じでゲームを組み立てます。
多摩川のシーバスの活性が低ければ、東京湾全域のシーバスの活性が低い可能性がある。って感じですね。
ちょっと移動したらバリバリ食ったよ!なんて事もありますが、頻度としては非常に少ないです。
移動してもゲームを一から組み立てるのではなく、前のポイントでの情報も活用します。
1匹活性が低いなら群れ全体の活性が低い可能性が高い。
1つの群れの活性が低ければ、海域全体の群れの活性が低い可能性が高い。
こんなに広くて大きな海なのに、不思議なんですけどそんなもんです。
川と海で何故同じ傾向が出るのが不思議ですが、やっぱり連動している事が多いです。
こう書くと沢山ルアー持ってないと組み立てられない感じに読めますが
特色の違うルアー4~5個あれば十分です。
ルアーを沢山持っていても、ゲームの組み立て方に基準がなければルアー交換の意味が無い。
意味のあるルアー交換を心掛けて下さい。
自分なりのゲームの組み立て方を模索してみて下さい。最後はいい釣りになりますよ。