【魚の血抜きと熟成 その1】

まず最初に魚の脳を〆るのに使う道具を紹介します。
ステンレス製のクジリです。

今まではアイスピック使ったり、専用の物も使ってましたが...


ある船長からこれを借りて使って感動したんです。
これだけ太いと1発で太い穴が開くので便利、クリグリ動かしやすい、なんと言っても最大の魅力は貫通し過ぎない。
これが大事。
変に貫通力や破壊力があると脳から神経へ行く空洞を潰してしまい後で神経抜き用の針金を入れ辛くなる事があるのですが
このクジリだとあまり奥までは届かないので非常に使いやすいんですね。
これから何か道具を購入しようと思う方は参考にしてみて下さい。
さて、魚を〆る順番です。
魚を釣りあげたら針を外して綺麗な状態で記念撮影。
これが終わったらまず、脳をこのクジリを使って〆ます。
なぜ脳を先に〆るかですが、
これ以上無駄に体力を使わせたくない(暴れさせたくない)、ストレスも与えたくないんです。
ストレスを感じると血液内にアドレナリンが分泌されますが、これが旨みを減らす原因にもなります。
この後の処理として血抜きをします。酸欠にもなります。冷たいクーラーにも入ります。
脳が生きていたら物凄いストレスだと思いませんか?
脳を〆てもう何も感じない状態にしてから処理してあげましょう。
さて、脳を〆て動かなくなりましたが、心臓はまだ動いています。
心臓が元気な内に心臓の力を使って出来るだけ多くの血を抜きます。
では、どこの血管を切ったら良いのでしょうか?
長くなるのでこの話は次回。

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